竜平

ビッグ・リボウスキの竜平のレビュー・感想・評価

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
3.7
同姓同名の人物に間違われることから何やら事件に首を突っ込むことになってしまう男ジェフ・リボウスキ、通称「デュード」の運命やいかに、という話。コーエン兄弟が贈る不条理コメディ。

主人公の男デュードを演じるジェフ・ブリッジスに、ジョン・グッドマンやスティーヴ・ブシェミやジュリアン・ムーアなどなど他にも豪華キャストが揃い踏み、しかもみんな見事にクセ者ってゆー。超ちょい役のレッチリのフリーよ。なんともぐーたらな主人公とその取り巻きが織り成す犯罪絡みの群像劇。ちょっとずつ悪化していく状況と、入り組んでいくそれぞれの思惑、なんだけど基本マヌケで、また展開とか締まらないのばっかだし、更にそれの行き着くところがシュールだったりもして、これはマジでダラダラと見てられる内容。どれもこれも無駄っぽい、けどなんか笑える、みたいな。ここらへんは好みを分けるとこでもあるかもねー。思わずクスッとしてしまうような会話と、あとたまに入るファンタジックな描写も印象的。ここらへんはなんかのオマージュもある予感、あくまで、予感。

見終わってとりあえずまだ調べたりも何もしてないけど、コーエン兄弟作品だしなんかいろいろ皮肉とか込められてるのかも。「人生の負け組」みたいなのを肯定してるようにも感じるけども、まぁ要するに俺は深いものとかとくに感じなかったというところ。それがそっくりそのまま狙いなのかも、なんて。単なるシュール系のコメディとして楽しめた。にしてもグッドマン演じるウォルターの厄介者具合、イカれ具合とかとくに笑えるし、全然しゃべらせてもらえないブシェミも良き。ひとまず「ゆるコメディ」を見たい時にきっとオススメ。
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