Aika

三十九夜のAikaのレビュー・感想・評価

三十九夜(1935年製作の映画)
3.4
2020年ヒッチコック始めはお馴染みの巻き込まれ系サスペンスの原点、英国時代の作品。

今までにないほど、それ!まず警察!と本人に突っ込みたくなるんだけど、そんな警察もなかなか間抜けで突っ込みどころ満載なゆる〜い序盤。
そこから華やかなロンドンを離れ、スコットランドの広大な自然をバックに逃げる逃げる。
これまた恒例の美女が絡んできてからは、ぐっと緊張感が増す。

殺人→怪しげな尾行→自然の中を逃亡→美女とのほんのりロマンス→謎解きという定番の流れだけど、主人公のウィットに富んだ対処は面白かったし、オープニングからの伏線もなかなか。
舞台のひとつとなる30年代当時のロンドンの劇場の様子が見れるのも興味深かった。劇場もヒッチコック作品の定番だけど、彼は観劇好きだったのかな。

調べてみたら舞台となったパラディウム劇場はあのケンワタナベ×ケリーオハラの「王様と私」を上演した劇場だった。今はロイドウェバー御大の「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」が上演中。観たい…!
ロンドン旅行で確実に訪れる場所だろうから、行く前にこの映画に出会えたのも何かのご縁かも☺︎
Aika

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