12月にデジタルリマスター版が公開される、チェコスロバキアの幻の作品。
http://www.pan-dora.co.jp/hyakunen/
原題『Obrazy starého světa(Pictures of the Old World ≒ 老人の世界)』
東ヨーロッパ、スロヴァキアの山あいで厳しい自然や孤独と闘いながら暮らす老人たちの姿。
スロヴァキアの伝説の写真家マルティン・マルティンチェクによるスチル写真を交えたドキュメンタリー。モノクロ作品。
結核を患いほぼ山羊の乳だけで50年納屋で暮らす女性。
めんどりに聖書を読み聞かせる結婚歴のない男性。
素晴らしい手作りの木のからくり人形を水流を使って動かし、家族なのか小さい子供と水を浴びる男性。
事故で歩けず25年間四つん這いで暮らし家畜の世話から立派な家まで建てたという男性。
ガガーリンに憧れ宇宙飛行に詳しい男性は新聞売りの女性と仲良し。
姉妹の墓に美しい花輪を飾り祈る女性。
多言語が話せるという男性。
多数の羊を飼いチーズを作りバグパイプ?を奏でる男性・・・
刻まれた深いシワ、ほぼ抜け落ちた歯…70年以上、生き抜いてきた老人たちの顔、手、衰えた足腰で独り農作業や家畜の世話を続ける姿。。
中盤と後半で「人生で最も重要なことは何ですか?」とインタビュアーが尋ねます。彼らが語るのは。。
私はどう老い(もうだいぶ老いてますが..)、どう死んでいくのか...この質問をされたら何と答えるのか。。
ラストカット(このジャケ写)も秀逸です。