このレビューはネタバレを含みます
「あなたと、あなたの関係は?」
「分かりますか?
あなたと、わたしの関係は、わかります。
あなたと、あなたの奥さんの関係、わかります。
あなたと、あなたのお子さんの関係、わかります。
では、あなたと、あなたの関係は?
いま、あなたが死んでも、あなたと、関係ありますか?
いま、あなたが死んでも、あなたと、あなたの奥さんとの関係は、消えません。
あなたと、あなたのお子様との関係も、消えません。
いま、あなたが死んで、あなたと、あなたの関係が、消えますか?
あなたは、生き残りますか?
あなたは、あなたの関係者ですか?」
咳払いを挟む語り方
どうしてだろう
「なぜ、なぜ他人の不安を自分のように感じとれなかったのですか?
なぜ、自分のことのように他人の不安を抱えられなかったのですか?
あなたは犯罪者です。
あなたはあなたのことしか考えてないゲス野郎です。」
「いま、あなたが死んでも、あなたとあなたの恋人の関係は、かわりません
いま、あなたがいなくなっても、あなたと世界との連結、大丈夫です
では、なんで、あなたは生きています?」
「なにしにきたんですか?」
「あなたは、あなたとの関係を、修復しにきたのですか?」
「あなたは、あなたとの関係を、切りにきたのですか?」
「あなたは、あなたに関係のないあなたですか?」
「あなたは関係できますか?
わたしと、あなたのように、被害者と、加害者のように、
あなたと、あなたは、あなたの、恋人のように、関係できますか?
あなたは、あなたの関係者ですか?
あなたは、あなたに求められていますか?」
「雨が乾くと雲になる。
雲が濡れると雨になる。」