たまげたゆでたまご

自殺サークルのたまげたゆでたまごのレビュー・感想・評価

自殺サークル(2002年製作の映画)
2.9
鑑賞日:2018年内 Netflixにて
タイトルとパッケージに惹かれたのがきっかけで視聴。

この作品が初めて観た園子温監督の作品でした。これを観てから園子温の沼にどっぷりはまりました。

園子温監督の作品は〝記憶に残る〟というより何故か〝脳裏に焼き付いている〟という表現の方が合っているかなと個人的に思います。
過激な表現が多いのもありますが、その中に強いメッセージ性を感じる、それが園子温がつくる作品の特徴だと思っています。

「あなたはあなたの関係者ですか?」
というセリフがこの作品では多々語られていますが、このセリフと女子高生達が自殺していく訳とが関係していると思います。

自殺していく理由はこの作品では語られていませんが、
「わかっているようでわかっていない。」
または、向き合いたくない現実から逃れるために、わかった振りをしていたことに向き合うことを強いられた時、人はどういった行動をとるのか。

この作品は、というか園子温監督の作品は現代社会の現状や問題に対して、自らを問いかけされる内容のものが多い、問いかけさせるために作品をつくっているのではないかと思います。