たまげたゆでたまご

ヒューゴの不思議な発明のたまげたゆでたまごのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
3.9
鑑賞日:確か2018年4月前後 TSUTAYAにてレンタル

講義の内容で取り扱う作品の為視聴。
この映画のレビューを書くために自分の講義ノートを引っ張り出してきました。
キャッチコピーは『Unlock the secret(世界は幸せに溢れている。必要なのはちょっとした修理だけ。』

駅から始まるこの映画の駅の発端はオルセー美術館。映画草創期にフランス人のリュミエール兄弟からつくられた『ラ・シオタ駅へ列車への到着』(1895)電車が向かってくる映画(というよりは動画?)からの歴史が語られている。

映画アカデミーの資料室 2階4列目第3セクション1段上段にある”The lnvention of Dream(夢の発明)”映画の草創期について書かれた本を探し当てる場面からは巻き戻して何度も観たのを覚えている。
主人公の少年少女が映画の歴史を振り返りながら感慨深いセリフを発していたことを覚えている。

かつて見せ物だった映画を物語を伝える新たな媒体として、映画の可能性を世に伝えたジョルジュ・メリエスの”was one of the first to realize that film and the power to capture dream”(映画は夢を形にするパワーがあると気づいた)というセリフから度々ハッとさせられるセリフがあり、”Everything has a purpose”というセリフから時計は時を知らせ、列車は人を運び、全ての物は役目を果たしており、人間も役目を忘れたら壊れてしまうという意が込められていることがわかる。

終盤の”Happy endings only happen in the movies.”(ハッピーエンドは映画の中にしかない)というシーンから”He worked perfect.”(彼は役目を果たした) “Come and dream with me”(共に夢をみましょう)というシーンは感動させられました。
映画好きには是非見て頂いたい作品です。
主人公である少年がお父さんの遺品であるロボットを修理するのをきっかけに始まったこの作品から様々なことが学べる作品です。