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釣りバカ日誌3のmatchypotterのレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌3(1990年製作の映画)
3.7
やっぱり良い、今日も平和。3作目。
時代を感じる表現やセンスを感じるがこれもまたそこも含めてご愛嬌。

石田えり、きれいだわ、やっぱり。
天真爛漫というか、屈託のない笑顔が可愛い、素敵。そりゃ、ハマちゃんがゾッコンなのもわかる。

『男はつらいよ』と同様に、冒頭に小ボケを散りばめたドタバタから始まる掴みがとても良い。
ここで一気にのどかで平和で騒がしい『釣りバカ』の世界に連れ込まれる。

徐々に、ではなく、いっきに連れていかれるような勢いがとても良い、こっちも潔く諦めて仕事の疲れとか眠気を放り出して引き込まれる。

今まで気付かなかったけど、ハマちゃんの職場にTARAKOさんがいる。“まる子”がいる。
それに気付いた瞬間から“まる子”の声に癒される。

今回からか、この先もあるのか、『男はつらいよ』方式を取り入れてきた。つまり、“マドンナ”、現る。

となると、石田えり“みちこさん”は、倍賞千恵子“さくらちゃん”的な。
なんか、そういのもなんか良いな、なんか。松竹のお家芸。

今回のマドンナは、五月みどり。芯があるけど、どこか儚げな女性。
まさか、その五月みどりが、スーさんの過去と繋がりを見せるとは。

今回は“ハマちゃんの赤ちゃん願望”と“スーさんの過去の恋愛”、みたいな男と女の話がチラつく第3作。

ハマちゃんが勤務時間中に五月みどりと寿司屋で落ち合って、五月みどりの方から「喉乾いちゃったからビール飲んじゃわない?」なんて、もう、最高か。

ハマちゃん、粋なんだか、不粋なんだか。気が効くんだか、KYなんだか。

一方で、スーさん社長の鈴木建設が、五月みどりがいる星ヶ浦にリゾート開発する計画を打ち立ててしまっていて、これまたてんやわんや。

スーさんが社長の鈴木建設のリゾート開発に対する地元住民の反対運動に鈴木建設の一般社員のハマちゃんが参加してひと騒動、、、面白すぎ。

でも、ハマちゃんは反対運動に参加したリゾート開発を鈴木建設が請け負っていることを知らずにやっている、、、面白すぎ。

西田敏行、三國連太郎、谷啓、この3人の掛け合い、天才的。
ハマちゃんはどこに行っても釣りができて生きていけることがわかった。

これが“彼らの日常”、か。
2週間の出社停止の処分を食らい、釣りに行けると喜ぶ2人、そして、サプライズも。

これぐらい気を抜いて趣味で頭と予定を埋め尽くすサラリーマン生活、今のご時世だからこそ憧れる。

また近々次を観よう。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
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