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ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.4
耐久ダンスコンクール、、、なんか、平和で元気な古き良き時代、って感じが漂う。
勝手なイメージとしてはアロハを着た加山雄三とかが出てきそうで出てこない感じ。

《ご長寿の映画》Part.Ⅳ、Vol.17。
今回もそろそろ終盤戦に差し掛かっていく。

『ゴジラ』シリーズ、第7作目になるのかな。
前に渋谷のTSUTAYAのシリーズの並びになくて歯抜けになってたからU-NEXTで。
こういう作品ほど、TSUTAYAにあって欲しいよね、とは思っちゃうけど。

眼帯で隻眼の平田昭彦、カッコいい。今回は軍事的秘密結社のそこそこ悪いヤツだけど。

耐久ダンスコンクールしかり、若者が活力に漲っている。
“エビラ”が近海をウロウロしている島、“モスラ”が住む島、それらの島の原住民たちも、相変わらず南国の感じで露出も多めで褐色だからここからのエネルギーもある。

クルーズしてたら“エビラ”なるエビの化け物が近くでウロウロしてる島に乗り上げる。何とそこには“ゴジラ”もいた。

島では怪しげな秘密組織が何かの軍事的研究がなされていて、島から脱出したい若者たちがそれに巻き込まれる。
そのどさくさに紛れて研究の下働きをさせられていた原住民の女性を助けつつ、首を突っ込む。

“エビラ”と“ゴジラ”と軍。もはや、進退極まる状況で、若者たちが3つに別れてそれぞれ頑張る。

1つめは、“モスラ”に助けを求める。
2つめは、寝てる“ゴジラ”に雷でショックを与えて起こす。
3つめは、“エビラ”が近寄らないように苦手な木の実から採れる汁を軍に作らされてる原住民と結託して嘘の汁を作る。

つまり、“モスラ”“ゴジラ”“エビラ”、激突。
これを避けてた秘密結社の奔走を尻目に、若者たちがやってのけてしまう。

まさにやる気とガッツとアイデアで混沌な状況を作り、コソコソ潜みながらあれこれ藪を突いては退いて次々に寝た子を起こしていく若者たち。

ゴジラもエビラとタイマン張って岩でドッヂボールかと思えば、昼間はぼんやりしてたかと思えば怒り狂いだしたり、こいつはこいつでなかなか不安定。

特撮監督円谷英二。
この頃から、地上からの攻撃の赤い火花のやつ、今でも使われているあれがほぼほぼ完成している。スゴい。あれの嵐の中とゴジラ、カッコいい。

若者たちのエネルギーやユーモアがベースにあって、エレキギター全開って感じでこの時代の熱を感じる作品。

研究施設が“核”で島ごと自爆するのか、“ゴジラ”と“エビラ”の近海での大格闘、島から出られなくばもはや絶体絶命の若者と原住民。

そこに現れる“モスラ”。なかなかアクロバティックで劇的な展開。

そして、最後に何気に“核”の問題にしれっと触れつつ、ゴジラとの絆を確認する人類の描写。
そこは軽い感じだけど、これぐらい軽い方が逆にストレートに入ってくる。

この頃の『ゴジラ』シリーズは、全体的にゴジラ自体のキャラがユーモアやコメディに寄ってる時期な気がする。
だけも、おそらくそれが当時から幅広くファンの地盤を築いた素養な気がする。

にしても、“エビラ”。最後結構ギッタギタのブンブンにやられてた。
そして、エビ、、、カニ?この辺の造形が絶妙に突然変異的なクリーチャー感があって良い。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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