1930年代の日本統治下の韓国。
だから皆さん、日本語がお上手。
この当時、こんな感じだったのかと歴史的なことを思うとなかなか思うところがある。
ハジョンウ、『テロ、ライブ』以来かな。
と言ってもそんなに経ってないか。この人、好き。
カッコ良さも、男らしさも、ずる賢さも、不甲斐なさも、なんでもありの感じ。
彼が詐欺師で、孤児から育てられた女の子をスカウトし、2人で莫大な財産を持つ家の娘に取り入ろうとする話。
詐欺師は“伯爵”を名乗り娘に求婚を。
スカウトされた女は娘の召使として。
2人で画策し、“伯爵”に財産の権利を継がせ、娘は日本の精神病院へ送り、財産を奪い取り、女にも“おこぼれ”を、、、。
なんと言ったら良いのか、この頃は韓国も日本もいろいろ剥き出しと言うか。
金や権力のためなら魂も売らんと言わんばかり。
そんな中、娘に取り入って財産の一部にあやかろうとした孤児育ちの女も、この金持ちの娘に心を奪われる。
金持ちの女にも意思はあって、実は詐欺師のハジョンウとも繋がっていたり。
それが“朗読”といういわゆる官能小説というか、春画というか、成人向けの朗読会を通して、艶っぽく、ミステリアスに、紡がれ、語られる。
誰が誰を誰のために欺いているのか。
途中から色んな背景がわかり始めるが、当初の筋書きから色んなことが変わっていっているので、令嬢を騙すか騙せないかの話でもなくなっている。
すごく骨太で濃厚なサスペンス。
もはや狂気と言って良い人間の醜さ、本性、エロスが曝け出されている作品。
ハジョンウ、ホントいい男。でも、徐々に彼の歯車も狂い始める。
令嬢を騙して金を得て逃げるつもりが、人の出会いと気持ちはそんなあらかじめの決め事で最後までいかない。
バイオレンスや駆け引き強めの作品かと思ったが、今まであまり観たことないエロティシズムや性欲が強めの艶っぽく欲深いサスペンスだった。
※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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