しばいぬたろう

ミスター・ノーボディのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『ミスター・ノーボディ』('73)
Il mio nome è Nessuno / イタリア、フランス、西ドイツ / イタリア語

マカロニウエスタンの最も後期の作品であり、「最後のマカロニウエスタン作品」ともいわれる作品。
真面目に作った西部劇ではなく、コメディ展開が満載で気軽に鑑賞できるイタリア発の西部劇。


19世紀末、アメリカ。
伝説のガンマンであるジャック・ボーレガードは、引退するためにヨーロッパに向かおうとしていた。
そんなボーレガードの元に一人の名無しの青年が現れる。
名無しの青年はボーレガードにワイルド・バンチの一掃を依頼する。
ボーレガードは青年のことは無視するが、青年は諦めない。
しかし、この名無しの青年はかなりの銃の腕の持ち主だったのだ。


早打ちシーンはしっかりと迫力があり、馬で駆けるシーンも良かった。
しかし物語が平坦で、特に盛り上がるシーンはない。
なんなら、話が切り替わり過ぎて意味が分からない。

「ヘンリー・フォンダがこんな作品出るんだ~」だとか、「テレンス・ヒルとヘンリー・フォンダの異色コラボ」という視点で見ると、楽しめる作品になっているのかもしれない。

本作で個人的に楽しんだのは、映像展開でした。
冒頭の三人組を早打ちで仕留めるシーンから良かったのだが、スロー映像や早回し映像が絶妙でした。

それ以外、音楽や物語展開には心惹かれることはなかったので、コンゴ鑑賞することはないと思います。
コメディ展開についていければ、本作を楽しむことができると思います。
テレンス・ヒルが好きな方は本作も好きではないでしょうか。
しばいぬたろう

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