もりたま

独裁者のもりたまのレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
4.3
飽きない。めちゃめちゃ楽しい。今回は目でも耳でも笑わせてくれるし、根底にあったものがフィナーレで一気に表に出てきて、張り詰めた空気にビンタされたみたいな感覚。その衝撃の分、心に刺さりました。見事な構成です。

2つの軸で進むのでその分展開も多い上にドタバタコメディもブラックジョークも満載で最後の最後まで飽きることはありませんでした。ストーリーにこれだけ自然に笑いの要素を入れるのは素晴らしい。「Banana!」は忘れられない。ホントに笑った。

最後の最後にあの演説を持ってくること、そして主人公を2人にしたことが、あの演説を綺麗事で終わらせず、演説ありきののストーリーという風にも思わせず、私の心に残したのだと思う。ただでさえ、ああいうシーン、セリフは大好きなのに。ズルいって思うくらい好き。

チャップリンの中ではトップレベルで好き。チャップリンのいいとこどりって感じ。
もりたま

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