あいこ

独裁者のあいこのレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
3.7
アメリカ側の世論が圧倒的反ナチズムであったとはいえ、ヒトラー全盛期にこんな作品を世に送り出す胆力というか度胸に凄さを感じた、ただ純粋に映画作品としてはちょっと冗長に感じる部分が多かったかも
ユダヤ人ゲットーや収容所の描き方に関しては、その後の現実の展開が想像以上に悲惨な道を辿ってしまったゆえどこか皮肉に感じてしまったな、当時はまだあんなことになってしまうとは考えていなかっただろうから仕方ないのだけれどね

たとえ綺麗事のように響いてしまうとしても、それでも作品を通じてまっすぐなメッセージを届けようとしたチャップリンの姿勢にすこし涙が出てしまった
「人生は美しく自由であり、すばらしいものだ!」
あいこ

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