浅見美那と美野真琴がお隣同士で、窓際で歯磨きしながらおしゃべりしてるオープニングだけでめっちゃ多幸感があふれてしまい、佳作の予感がする。2人とも本当に可愛くて魅力的な女優さんで大好き。童貞右翼男が初めて呼んだコールガール、アンナ・カリーナみたいなパリジェンヌスタイルの浅見美那ちゃんが現れる奇跡、神々しき可愛さとアンニュイで蓮っ葉なセクシーさで眼福すぎて涙が出ちゃうレベルである。小原宏裕監督のこういう女の子たちがわちゃわちゃする青春グラフィティは大好き。なんで右翼が裏ビデオ撮ろうとしてんのかよくわかんないんだけど新手のシノギだろうか。女の友情×野心ゼロなサクセスストーリー、監督役は宏裕さんかな？映画愛も感じる、ひたすらほのぼのして感情の起伏がない佳作。撮影は杉本さん。

コールガールに従事している女性（浅見美那）が、右翼団体に属する童貞男（中村幸路）との接触を契機にして、裏ビデオの業界に取り込まれてしまう。「ポルノ女優としての生き方」をテーマに扱っている、日活ロマンポルノ。

"金を作るセックス"に没入する女性の「Let it go!（流れに沿って進むしかない！）」を主軸にしながら、女優志願の友人（美野真琴）との友情ドラマが展開される。本作を鑑賞するにあたり、「裏ビデオは本番行為、ポルノ映画は疑似行為」という前知識が必要となる。

主演女優・浅見美那は、本作がロマンポルノデビューとなる人物。美白が眩しいエロボディはさることながら、桃井かおりのようなアンニュイ系演技ができるところも特徴的。全裸で部屋を出ていく場面で前貼りが見える。

また本作では、物語上の舞台として、ロマンポルノの撮影現場がメタ的に登場。「ポルノ女優が出来上がるまで」をセミドキュメンタリーのように語っており、本作のヒロインと同様の人生を歩んでいる女性が、実際にいるのではないか、という錯覚に陥る。