子宝温泉の旅館経営者（野上正義）が、女将（川村真樹）の後釜を狙う芸者たちとセックス模様を繰り広げていく。温泉郷を舞台にした艶笑コメディを描いている、日活ロマンポルノ。

舞台となるのは、奥利根三湖の湯ノ小屋温泉（水上温泉郷）。今現在も営業中の「タヌキのお宿 洞元荘」でロケ撮影がおこなわれており、小さなストリップ劇場がフツーにあった時代の、観光地の街並みが映像に収められている。

本作のヒロインは、「結婚後3年以内の懐妊」という規律に悩まされている、不妊体質の女将として登場。女将の境遇を知る女性陣が一斉に色めき立ち、夫の野上正義を誘惑していく。様々なシチュエーションでエロ行為に発展するところが楽しい。

複数名の女優が華やかなヌードを魅せてくれるが、実質的には野上正義の一人舞台となる内容。クレジットの先頭に位置している三崎奈美が、新米芸者として終盤からの登場になるため、若干ながら肩透かしを食らってしまう。

胸にはらりと落ちてくる紅葉🍁野上さんの撮影スポットの景色、水上の温泉街もいいなーってなるオープニング、タヌキのお宿洞元荘行きたい。三崎奈美さんの秋色ニットワンピースも良い。美野真琴さんはとっくり、水木薫さんは卵。水木さんの口説き文句は、あたしをお嫁さんにしたら税金ごまかしてガッポリ儲けさせてあげる。みんなで並んで赤ん坊抱いて大団円いいなー。ガミさんの映画だった。