ゴリラリラ

スターリングラードのゴリラリラのレビュー・感想・評価

スターリングラード(1993年製作の映画)
3.8
無敵ドイツ軍の衰退過程

束の間のバカンスから始まる。
振り返ればこの時が栄華のピーク。

次はどこに行くんだ?
スターリングラード?

3日で片が付く。
汽車の中から見るロシア。
やたら広い土地と農民。
我々のために耕してくれている。
ハイウェイを通さないとな。

すべてが慢心。ドイツもコイツも。

そして季節はもうクリスマス。
皆で歌う「オー、モミの木」♬
なんだかこっちが辛くなってきた。

勝ち目はない。
でも撤退は許されない。
こうなると、逃げよう!まだ命令するのか?
勝ち続けた常勝軍団も惨めなものだ。

周囲を包囲され、ついにお手上げ。
武器を捨てゾロゾロと歩いて行く…

ドイツ目線でのスターリングラード。
ズタズタにされた街並み。

その後のシベリア抑留でその復讐が実行されたんだなと思いを馳せると、自分自身かなり尾を引いてしまった。

人類が起こしてしまった最大の過ち。
第二次大戦の教訓、勝ち組ロシアの上層部には人の命はあくまでも二の次、2022年になってもいまだに考えが変わっていないことが恐ろしい。