韓国映画『対外秘』をシネマート新宿に観に行ったとき、本作もリバイバル上映されていると知り勢いで観てきた。
『エクソシスト』のフリードキン監督の1981年の問題作として今なお語り継がれてるそうで。
ゲイを狙った連続殺人事件が発生。難航する調査下で白羽の矢が立ったのは、アルパチーノ演じる一介の若手警官。被害者と身体的特徴が似ているとの理由で、彼はゲイコミュニティで暮らし、夜な夜なハッテン場に入り浸るという…偽装ゲイとしてのトンデモ潜入捜査を命じられる。報酬と引き換えに未知なるゲイの世界に足を踏み入れた主人公の運命は…
といった内容。今じゃBL漫画でそんな潜入捜査ネタは転がってそうだけど。1981年当時、世間に与えたセンセーションは凄かったようで。ゲイへの差別的な描かれ方やら絵に描いたようなハードゲイ!ってな古典的な人物描写もなかなか面白い。色んな意味で。
個人的にはラストの主人公の変化、そして解説無く終わる考察系のエンディングが良いと思った。
ゲイのフリしてゲイと関わってたらいつしか男に惹かれていた…みたいな作品って結構あるけど、そういう状況的性的混乱みたいなネタ、わりと面白い。本作はまたちょっと違うんだけどさ。