1981年、アメリカで初めてのエイズ感染者が発見される。その後、エイズが拡大していくことで80年代後半にはゲイカルチャーは大きく変容する(音楽でいうとディスコ→ハウスへと移り変わっていく流れ)。エイズが登場するギリギリ直前のニューヨークの汚さ、荒さを記録した映画として貴重な一作。劇中のレザーバーは実在するものを撮ったらしいし、この空気の濃厚さは何にも変え難い(劇中でカットされたレザーバーの場面を再現しようという名目でジェームズ・フランコが製作したInterior. Leather Bar.という映画もあるらしい)。とはいえ今見ると、いや当時から問題含みの作品なのは間違いない。ゲイのふりしてるうちに倒錯の世界へ…ってゲイを倒錯扱いしてるのがやばいし、そもそもがヘテロセクシャル側から見た幻想っぽい。しかしながら、作者の意図を超えて「偶然記録してしまった何か」としての映画、その生々しさもやはり見る意義の一つではあると思った。
黒人の警官に張り倒されるシーン、ナンセンスなギャグとかではなかったというのが驚き。その裏にはとんでもない事実が…
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