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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のmanamiのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
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何度目の鑑賞か分からないなー。初鑑賞は約20年前、あまりの衝撃に「アニメコミック」なるものも購入、まだ我が家の本棚に並んでます。
「私とは誰か」「生命とは何か」を、アイデンティティからは最も遠くに位置するようなサイボーグという存在を通して追究する。「私」というのは結局、自己や他者の記憶、周囲の状況、情報など不確かなもので成り立っている、いや、成り立っているように見えているに過ぎない。
「次は何を作ろう」という流れの中での作品じゃない、「作りたいものがあるから作っている」そういう熱量を感じる。
特殊な世界観・設定で、訳の分からない用語も出てくるけど、まったくと言っていいほど説明されない。その置いてきぼり感が物語の疾走感を加速させて、むしろ心地よいレベル。
今作の舞台は今から10年後の2029年。その時に観ても、きっと古びてないだろうな。

55
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