義民伝兵衛と蝉時雨

絞死刑の義民伝兵衛と蝉時雨のレビュー・感想・評価

絞死刑(1968年製作の映画)
4.7
権力者の犬、民衆の無知
無意識の暴力
神気取る善悪、思考停止した群衆
法律というものの欺瞞性
概念というものの抽象性
国家という共同幻想の悍ましさ
それとは裏腹に、覚醒した死刑囚Rが覚知した真の愛情や思いやり、そして虚無というこの世の真正
斬新極まりない観念的映像表現
愛すべき役者陣の名演に奏でられるブラックユーモア
目を見張るような長回しやクローズアップ
目の覚めるような傑作映画に只々脱帽