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昼はポルノのカメラマンでありつつ、裏の顔は殺人鬼であるマーク氏。仕事で使ってる撮影機材を借りたいのだけど、高級品だから許可が降りないとかで何やら監督とぶつかっている。

そんなある日やって来た、新しいモデルのミッシェルちゃんと何気なく意気投合した彼。彼女は他の女たちと違うことを確信し仲を深めていくのだが…みたいな。

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73年製の古めな高品質殺人鬼系ホラーになります。ホラー…ではあるんですけど、お話的には派手な殺人鬼ものでは全く無く、どちらかと言うとハリウッドで夢をみる人々の生活苦精神苦のような物がずっとベースにあって、ドラマ寄りです。そして各種要素の洗練ぶりはアート感が高め。

画面の一つ一つが物凄く綺麗だし、音楽周りも勿論良い…小言うるさ過ぎて音重なりまくって聴こえる電話演出とか…背景のウォールアート…古の映画編集部屋の様子…ハリウッドの”H”の裏側…etc…。

特にね…陽気なレコードの中でねっとりと何も知らない女の子の服脱がして、抱き合いながら首に手が伸ばされて絞殺…この最初の殺人のえっちさね。いい…これめちゃいい…。

暗い廊下に個室がいくつか並んでて、覗き穴の向こうでエロビデオが流れてるのを覗く謎アダルトショップなに？？？この頃のハリウッドの資料的にも貴重かも。

そんな感じの映画的なところがかなり面白くて、台詞とか削ってゆったり画面を観てるだけでも楽しめそうなタイプだと思いました。でもこのオチ怖いし凄まじくてめちゃくちゃビックリしたから…観てくれ…誰か…。

個人的に気に入ったのは、謎の動物園シーン、晩御飯作りのシーン、えっち店の看板ラッシュシーン、オチです。

フリーランスの写真家、マーク。撮影監督を目指してロサンゼルスに移住したものの、中々うまくいかないうえに、性的欲求不満を抱え、女とは絞殺することで欲求を満たしていた。あるときポルノ撮影の経験を通しポルノ女優のミシェルと知り合い、親しい関係になって行くが...。

街のドリーから、マークにフォーカスがつながり、ドリーの速度もフィットするファーストショット。
殺人映画というよりもそれを犯してしまう男の精神的苦悩といった話で、人殺しがメインではない。故に、序盤を過ぎてからは、ミシェルと知り合うまで街の色々な所を放浪するマークのシーンが大半。
単純に見えるようで、実はバックには動物園だったり、絵の描かれた壁など、定めたロケーションが効果的に働いていて、年代伴うBGM相まって、時間の在り方「映画」そのものを強めている。ミシェルと行った山も重要なロケーションよね。

何気驚いたのは、中盤でのSMポルノ撮影シーンの繋ぎ。
ここの’’劇中のカメラ’’から、「カメラ」そのものへの繋ぎがとても面白かった。そして、何よりも凄いのはラストショット...(とそのつなぎ)。

• #日本未公開ξ