てっきり怪物と軍隊がドンパチって話かと思っていたのですが、どちらかといえば家族ドラマの趣が強い映画でした。
あらすじ的には、ソウル、漢江(ハンガンという川)に突如現れた怪物に娘を連れ去られたお父さん(ソン・ガンホ)が、家族と一緒に頑張るってお話です。
きっといろいろとキャッチできていなかったとは思いますが、三木聡ばりに小ネタを突っ込んできてましたね。
冒頭の割と強引な不法投棄?に始まり、軽くアメリカをディスってると思われるシーンがちらほらあったり。
そもそもあの怪物はゴジラのオマージュだったりするんですかねぇ。
とにかくお父さんが落語の登場人物みたいに間抜けで、ろくに店番もできなければ客のイカゲソを1本盗み食いして怒られる、みたいな人なんですが、その人間性が娘が拐われた原因の1つであり、後に悲しい出来事を引き起こす要因になったのかと思うと、この人物を通して作者が伝えたかったことってなんだったのだろう、、とか思っちゃいました。
怪物を介してウィルスに感染した人が病院から脱走する、というシーンがあるのですが、ウィルスを警戒して街中の人達が全員マスクをしていて、近くで咳をしている人を煙たがる様子とかを見ると、今まさに世界は劇中のような状態になってんなぁ、とモヤモヤした気分になりました。
それと、本作を観て気づいた韓国映画あるある
・タイトル毛筆で書きがち
・劇中のニュースで割と重要な情報伝えがち
・屁の音で子供の体調が分かる親が登場しがち
ぺ・ドゥナ、久々に見たなぁ。