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グエムル -漢江の怪物-のtakaeのレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
3.8
ウォンビンも出演している『母なる証明』のメイキングでポンジュノ 監督の役者さんに対する演出の仕方を見て、ますます監督のことが大好きになりました。こちらもポンジュノ監督作品。グエムル、Netflixで観ました。

これ結構評価低めなんですけど、私はかなり面白かったです!
ソンガンホ演じるカンドゥ、ちょっとおつむが弱い感じで何をやらせても抜けてるんですが、謎の怪物グエムルが突然出てきてみんなが逃げ惑う中、勇敢にも立ち向かおうとするんですよね。おいおい逃げようよ!って思うんだけど、そういう真っ直ぐで一生懸命なのがこの人の人間としての魅力なんだろうな...って思わされました。

娘がグエムルにさらわれちゃったことをきっかけに家族が揃うんですけど、家族全員キャラが濃い。そして仲が良くない。
娘を助けるという目的のためにやんややんや喧嘩しつつも家族が協力しながら行動していく様は、コミカルでどこか物悲しくて、家族の強い絆なんかも見えて、ただの怪物退治のお話っていうだけじゃなく、家族ドラマとしてもすごく面白いなと思いました。
お父さんもすごくいい味出してたよね...

ソンガンホも最初は頼りないダメ親父って感じだったけど、娘を救うためにどんどん戦う父親の顔になってきてカッコ良かったし、その変化を演じたソンガンホやっぱりさすが。
家族それぞれが自分の持ち味を生かして戦う姿はまさに『共闘』。
弟も最初は嫌なヤツって思ったけど良い働きしてたし、妹のペドゥナのまあクールなことよ!ちょっとぼんやりしてるところもあるんだけど、ラストのカッコよさにやられました。

それにしてもアメリカ発案?のグエムル退治の方法がめちゃくちゃ強引...現実にはあり得ないやり方で、何というか漫画みたいって思いました。
ラストは意外な結末だったけど韓国映画にしては救いがあるかな?
ポンジュノ監督の最新作、来年早々に公開が決まったようでそちらも楽しみ!そしてポンジュノ監督!是非またウォンビンを映画に出してください...!!どうぞよろしくお願いします。
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