知人がおもろくない、と言ってたのでスルーしてた本作ですが、何だよ！面白いじゃん！！
と言っても賛否あったようですが、私にはハマりました。さすがポンジュノ先生。
展開がスピーディーでシンプル、ところどころ「え？」という驚きのアクセントもあり、何より登場人物が写し出す典型的な「韓国ぽさ」が見てて楽しい。
怪獣ものって、やれ宇宙防衛軍だの国防だのやたらスケール大きくしたくなるところですが、猟銃数発ぶちこめば殺せるんじゃ...？というレベルの怪獣で、しかも舞台が漢江周辺と局所的。
このこじんまりしたスケールとある家族にフォーカスされた事で、逆にリアルさを感じられてハラハラというかイライラしました。早く早く！と心の貧乏ゆすりが止まらない感じ。
そして台詞の端々に「高学歴のフリーターなんてゴマンといる」とか韓国の社会問題も言及されていて、ポンジュノだなぁと思いました。
そして、アメリカが嫌いなのかしら？と思うところもしばしば。
韓国に任せられないから介入するとか、環境保全ガイドラインをガン無視とか、同情するフリして欺くとか勝手に強行手段とかポンジュノの中の「アメリカ」を見るのも楽しかったです。
