緑青

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキーの緑青のレビュー・感想・評価

3.7
好! 美麗で激しい(夢のある)少林拳バトルが拝める中国歴史物エンタメ映画。重力は全体に薄め。ポスターほど全面にドニーさんが出てくるということはなく、息子のフェイホンも鉄猿も大活躍する。おもしろかった。
どうでもいいことだが「官庁の役人が和尚で少林拳の達人」というのはある程度あり得るラインの設定なのかそうでないのか、中国史に疎すぎて判断がつかない。ツイ・ハーク脚本らしく、筋自体はシンプルで、女性関係やその過去が一種の湿り気と熱を持って描かれ、敵キャラが濃くて率直に下衆なことを言い、主人公サイドには男性的なアツさがある。例えるなら週刊少年ジャンプのテンション。
ドニーさん演じるウォン・ケイインが名乗るところ(完全に吹替なので口は閉じている)の、身体の動きが一瞬なんですがめちゃくちゃキレが良くてかつ可愛くて色っぽいのでみんな見てください。最後、(以降ちょっとネタバレです)地面で燃え盛る炎を避けて、物干し竿を引っ掛けるための柱(二十本くらい群立している)の上に飛び上がって、地上1.5mくらいのところでバトルをする展開は、こうして文字で書くと「そんなわけあるか」と思わせるものがあるが、映像を観ると「なっとる!やろがい!」て五郎八卦棍食らいながら無影脚を叩き込まれている心地になる。本当に炎の上でやったらしいと聞いた。マジかよ。ホントにお疲れ様でした……。
本編おもしろいんだろうなと思いました、必ず観ます。
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