緑青

ロイヤル・セブンティーンの緑青のレビュー・感想・評価

ロイヤル・セブンティーン(2003年製作の映画)
3.7
いやもうね、こういう映画がこの世にあるべき 本当に。本当に……。ミッドサマーとイニシェリン島だけではこの世は回らない……極限までご都合主義的ハッピーエンディングなんだけどこれでいいのよ!!!!!
冒頭、ママが「DNAが繋がっただけの人間と会っても自分自身が見つかるわけじゃない、それはあなたの問題だ」と説いていて本当に優しいし、それはそれとしてコリンみたいなパパが「本当に大切なもの」のために戻ってくるという夢を全力で描いてもくれていて優しいなと思う。コリン・ファースみたいなひとがいきなり自分の人生に絶対的な保護者として現れたら率直に言ってやっぱちょっと「いい夢見てるなぁ〜!」てテンション上がるもんな。コリンはこの作品といいマンマミーヤ!といい、「実の親なんだけど私の存在を知らなくて、生まれてから一度も会ったことがないが、満を持して顔を合わせた父」がこんなんだったら(凄く良い意味で丁度)いいな…!の非常に具体的な理想形みたいなところがある。

英国への憧れと偏見のレベルが高い作品だと思います。
「イギリス人が感情を示すのは犬と馬だけよ」
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