自分の中では東京国際映画祭、フィルメックスと並んで秋の東京三大映画祭の一つであるテアトル新宿でのOPフェス。大蔵映画のピンク映画のR15バージョン上映企画。

昨年は足を運べずでしたが、今年は2日間4作品を観ることができました。うち、3作品が舞台挨拶付きの回。

その1本目がこちら。人間とアンドロイドが暮らす、ブレードランナーばりな世界観。アンドロイドはマスターに仕える家電扱いな中、ヒロインのブン(音琴るい)は主人を持たぬ野良アンドロイドのフラン(新井舞衣)に出逢う。街頭で互いのピンチを助け合った二人の交情及び情交を描く。

ブレードランナー風味に止まらぬ懐かしさ、山本淳一監督によると、めざしたのは月曜ドラマランドとのことで、世代的にストンと腑に落ちました。

ブンが籍を置くワンコイン風俗店(客とは直接ふれ合わず、客はVRゴーグルを装着、自身の諸々と連動したロボットを動かし、さらに身体に装着したセンサーやらで快楽を得る)の受付嬢見習いになったフランだが。

フラン役の新井舞衣さん、スリムな長身美女。九年前に大型車両にはねられて奇跡の生還という体験を経て、本作が自身の代表作となったと語っていました。監督さんも脳内出血で半身不随だったり、特撮監督の土肥良成さんも入院経てたりととのこと。皆様、人生多難であります。

新井さん、最後の挨拶の九十度最敬礼も印象的で気になる方となりました。

ブン役の音琴るいさん、普段歩く界隈が撮影場所だそうで、今はついフランを探してしまうなんていい話を披露。

そして、登壇女優のうち、紫月ゆかりさん、こんなかわいい方どこに？と思いきや、悪役のあの方だったんですな。初登場シーンがあまり必然性ないヌードで違和感観てる際に覚えましたが、そこ以外は普通の格好なのでAV女優的にここで脱ぐしかなかったという理由に吹く。

そして、今年初の｢よいお年を｣は年内最後の仕事は｢日本統一｣のナレーションではというお店の店長役の森羅万象さんから聴けました。上映の次の日から12月とはいえ、貴重な初物でした(爆)。万象さんが話すと安藤ヒロキヲさんが自然とフォロー役に回る絶妙さも楽しかったです。なお、万象店長さんの奥さんにしてVR空間でブンらと共にお客のお相手する役にこのOPフェスの顔の一人、きみと歩実さん。今回は登壇姿は見られずながら、息の長い女優さんですな。

そして、R18版は安藤ヒロキヲさんの出番がさらにあったり、ブンとフランの唇重ねるにとどまった絡みが濃厚だったり、さらにフランとその他の女性陣にもあれやこれやあって託した品々が最終決戦で戦隊ものの対怪人最終兵器みたいに組み合わされてなんて没アイデアまで披露されて楽しかったです。

スコアは舞台挨拶の楽しさも加味して。

2025年 11月30日 R15版 映画館S.S 舞台挨拶付き

エロスと特撮とVFXを融合した刺激的な作品！

舞台挨拶では、心配になりつつもどこか笑えてしまう土肥さんの当時のケツ事情、森羅万象さんの渋い美声が印象的でした。

ワンコインで体感してみたいです。

力作サイバーピンク。ひたすらに馬鹿馬鹿しく楽しく主題歌がめっちゃクール。ラストの決着はもう一悶着あってほしかったがこの勢いの良さを買う。ヒロキオさんが序盤以降出番がないのが勿体無い(R18版は大活躍)