無知A

キツツキと雨の無知Aのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.0
キツツキの子育てといえば献身的なイメージを私は持っている。本作にはそれがよく見られた。子に道を示す事、居場所を与える事は勿論だが、近くで静かに見守っている事に温かさを感じた。

静かにといっても見逃す事ではない。耳を傾け、真正面から受け止める事だった。何かを押し付ける事も道の幅を狭める事もしない。ただ居場所を与え、自信を持たせ、巣立たせる。しかし、巣立つのは子だけではない。いい話だった。


作品には寡黙さが漂っていて静かな苦悩の中に温かさが際立っていた。雨がいい役割をしていたように思う。一瞬の晴天には感動を覚える。
無知A

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