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Forastera(原題)
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『Forastera(原題)』に投稿された感想・評価

[亡くなった祖母と入れ替わるマヨルカの魔法] 80点

Lucía Aleñar Iglesias長編一作目。同名の短編映画の長編化作品。主演は同じくゾエ・ステインが務めているが、その人物像は大きく拡張されている。短編作品では亡くなった祖母と同じ名前を持つ孫娘のカタリナが、認知症?の祖父がいるマヨルカ島の実家に帰った際に、祖母の遺したドレスを着てみたところ、祖父に祖母として認識されてしまい…というアイデンティティの"交換"を不思議なタッチで描いた作品だった。本作品も骨格は同じだが、そこにカタリナの母親が登場したり、そもそも物語開始時点で祖母が生きていたりなど、様々な改変があり、それらが単なる短編作品の長編化に留まらない複雑な味わいを出していた。物語はカタリナがマヨルカ島の実家に戻ってくるところから始まる。祖母の愛は爪を磨いてくれたり、服を直してくれたりと直接的なものが多く、一方で祖父の愛は奥手で間接的な表現が多い。そして、彼女にはマックスというスウェーデン人の恋人がいる。彼は休暇で訪れた大学生で、来年には大学生になるカタリナとは年齢も近い。彼と何度目かのデートから帰宅した彼女は、玄関先の会談で祖母が倒れているのを発見する。ここからの内容は短編とほぼ一緒。祖母の服を着ることで祖母として認知される、という瞬間はないものの、どちらのカタリナなのか怪しくなる瞬間は何度もある。明らかに若い声なのに電話で(娘にすら)間違えられたり、祖母が経験したという"目の前でタコを惨殺される"という記憶が再演されたり、まるで長年の夫婦のように祖父やその友人たちと話していたり。スペイン語を話していた小カタリナが徐々にカタルーニャ語の比率が増えていくのも変化の象徴として扱われる(逆だったらすいません)。当然のように亡くなった人物と認識されていくのは、アンドレア・シュタカ『Cure: The Life of Another』を思い出す。あれはドゥブロヴニクで内戦を生き抜いた少女に内戦を知らない少女が入れ替わり、それでも"同化"することが出来ない苦しみを描いていたことを考えると、本作品は少々甘目というか、短編と違って祖父がボケてないのでケア要員としての側面が強くなっているような…?(祖母と重なっていく不思議とか経験や歴史が重なり合っていく…というより、落胆した祖父がカタリナを祖母として見たかったから的な側面が強まる的な)。それでも、映画ごとその認識に切り替わってくような映像、消失点を中央に置いてそこにカタリナを置き、彼女に吸い込まれていくようなショットや、鏡を多用した"画面分割"も表現として面白く観た。あと、ゾエ・ステインが可愛い。これに尽きる。