ふじこ

ATOMのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ATOM(2009年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

アトムの事は浦沢直樹が描いた[ Pluto ]の中でしか知らない。
あの漫画はすごく好きだったのだけれど、こっちはキッズも安心な感じで観られるアニメ作品。
あの漫画の影響か、勝手な思い込みか天馬博士は作り上げたアトムを自分の息子とは最後まで認められなかったのだと思っていたけれど、こっちはなんだかんだで愛情たっぷりだったなあ
いや一度は見捨てるんだけども。愛だけで言ったらお茶の水博士のが無限にある。

人の子供には優しいけれど、一転ロボットと見るやいなや冷淡になる男や、一見してロボットであると分かるのに戸惑ってしまう程感情豊かなAI。そこの違いは個人によって違うんだろうなあ。
窓を掃除している二組のロボットでさえ、ちゃんと自我がある。

わたしの中で神ゲーと話題になった[ DETROIT ]を思い出す。全く人間と見分けのつかないレベルまで発展したロボット達が、それぞれの理由で自我を獲得し、権利を要求するお話。
自らの選択によって運命を選べるのだけれども、わたしが操作していないロボット達はどうしたんだろう。

人と感情のあるロボットの違いって何なんだろう、って、お子さんが観せるにいい映画だと思う。
ふじこ

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