なおこ

川の底からこんにちはのなおこのレビュー・感想・評価

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)
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おもしろかった!
石井裕也監督よい。ユーモアの世界観がすき。

父親役、エンドロールで大杉漣を待ってたら、志賀廣太郎という俳優さんだった。

満島ひかりがかなり若く(今とそんなには変わらないけど)、薬師丸ひろ子の若い頃のような表情してる。おしゃれも化粧もなせず、彼女の素の美しさが生かされてる、適役。ワンピース姿、みたかった。

かよこ、ほとんど台詞がない中、眼だけで十分に多くを語る演技すばらしい。ピンクのパジャマを胸あたりでインしてるのがかわいかった。🐰

「わたしなんて所詮中の下でたいしたことない人間、だからがんばんなきゃしょうがない」
不幸なことに見舞われても、失敗や恥ずかしいことが起こってしまっても、「それがあってよかった学べた」とか、「それのおかげで」とか綺麗な形にされがち、ドラマや映画では。でも現実は本当のところは違う。この映画では人間も世界も、駄目なとこは駄目なまんま、汚いものは汚いまんまうつってる。そしてその分、美しいものも美しいまんま映ってしまってると思う。
そこがよかった。
なおこ

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