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マイレージ、マイライフのめるのレビュー・感想・評価

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)
4.0
オープニングがスタイリッシュかつクールで最高!人間が住む地球も美しい!

個人的には『マイレージ、マイライフ』かなり良かったです!!

一人で好きなことをして生きるのも良し、家族と一緒に過ごして生きるのも良し、私はどの生き方も良いんじゃないかなと思った。
「何て言ったって家族が一番♪」と伝える映画が多い中、一人で生きることもきちんと肯定している映画だと思う。
確かにエンディングには悲しさが残ったけど、それだけではなかったと思う。自分の居場所を再確認する映画にもなっていた。

私は自分を「人にあまり執着しないタイプ」だと思う。人と出会うことは好きだけど、その人と離れたくないずっと側にいてほしいと願うのとはちょっと違うかんじ。もっと一緒にいられたら嬉しいけど、それが出来ないならそれでもいいや。
例えば、中学の友達と離れても高校の友達がいれば満たされる。高校大学も同じ。過去の友達と会って遊べたら楽しいだろうけど、今の友達が近くにいるならそれで満足してしまう。
(誤解されたら困るので言っておきますが、過去の友達というのは現在日常的に会えない友達を指すだけです!)

だから、少人数の同じ人と長く付き合うのではなく、大人数の様々な人と短く付き合うライアンの生き方に共感できるし憧れた。もちろん顔なじみはいるけど、近すぎず遠すぎずの関係がちょうど良いように見えた。
ライアンの家はたくさんの"飛行機"と"空港"。私たちの居場所は1つじゃないと思わせてくれるようだった。

そんなこんなで主人公の気持ちにぴったり寄り添って観ることができたので、彼が今何を感じて何を考えているのか隅々まで分かった。
ライアンが演説をする時の心情が最初と最後で全然違うから、言葉が見つからなくなったのも頷ける。「独身はいいよ!」という気持ちも「結婚したい!」という気持ちも、両方共感できた。
(私はまだ学生ですが 笑)

そして、計画を細かく立てる人とそうでない人がいる。
私は綿密な計画を立てて派手に計画倒れをしてきたせいか、最近は計画を立てないことが増えてきたけど、そのおかげで未来が見えなくてもライアンのように将来に不安を抱くことが減った気がする。
まだ起きてもいないことをあれこれ考えて沼にはまっても仕方がないよね。
つまり、マイルを達成するために努力はしても貯めるためにどの飛行機に何回乗るかを考えても仕方がないということ。

私もほぼ就活が終わって、これからのお仕事ライフはどうなるんだろうって思っていたところだったから、ナタリーを見ていて、「誰にでも失敗はあるけど次もある」「失敗も利用すればチャンスに繋がる」と学ぶことができた。

いや~それにしても、ジョージ・クルーニーとヴェラ・ファーミガの相性良すぎじゃない!?本当にパートナーだったりしないよね!?
ふたりの演技を見てこう感じていたから、まさかこんなラストになるとは思っていなかった。でも、そのおかげで2つの生き方を肯定する物語になり得たのかも。

何が幸せかは本人が決めること!

原題の"UP IN THE AIR"も良いけど、邦題の『マイレージ、マイライフ』も良い!珍しく邦題のほうが好きです!
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