マイ・ブロークン・マリコのめるのネタバレレビュー・内容・結末

最後の手紙があっただけでも。
私たちには手紙がどんな内容だったのか分からないけど、シイノが笑みを溢していたからふたりがこれまで話してきたような他愛もない内容だったのかも。

幸せになれると思えたら、大丈夫だと思えたら、それだけのことでも心は救われるかもしれない。
「大丈夫に見えますよ」はシイノにとって「私は大丈夫なのか…」って思い込ませてくれる、背中を押す言葉だったと思う。
駅でマキオがシイノに伝えた言葉も良かった。

「名乗るほどのものじゃございません」って言ったくせに"ナリタ商店マキオ"って書いてあったのは笑った。

85分という短い時間の中にシイノとマリコふたりの人生がギュッと詰まった良作。