2007年のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品。『SF/ボディスナッチャー』と同じくジャック・フィニィの「盗まれた街」を原作とする映画。原題は"The Invasion"。
スペースシャトル墜落事故で地球にもたらされた謎のウイルスは、ひとたび感染すればREM睡眠中に人格を乗っ取り、人間らしさを失わせる恐るべき侵略者だった。精神科医のニコール・キッドマンは息子に免疫があることに気づき、恋人ダニエル・クレイグと共に、感染者たちの手から逃げようとするが…。
99分と短いこと、ニコール・キッドマンが美しいこと、ボンドになる端境期のダニエル・クレイグが観れること以外、特筆すべき点がない映画。睡魔との戦いと免疫という新要素を『SF/ボディスナッチャー』に付け加えてはいるが、どちらも活かされているとは言い難い。
ウイルスに感染して発症すると人間的感情が失われるのと引き換えに平和的になるらしく、世界中の紛争や戦争が終わっていく様子がニュース放送として描かれるのはちょっと面白い。ほな別に感染してもええやん。藤子・F・不二雄先生の短編『流血鬼』もそんな話だったな。
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