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時給三〇〇円の死神

時給三〇〇円の死神の作品紹介

時給三〇〇円の死神のあらすじ

不祥事を起こした⽗親の逮捕、両親の離婚など不幸続きの⼈⽣に絶望していた⼤学⽣の佐倉真司(⻄畑⼤吾)はある⽇、同級⽣の花森雪希(福本莉⼦)に《死神》のアルバイトに誘われる。雇⽤期間は六カ⽉間、依頼内容は郵便受けに投函され、交通費はなし。そして、時給は…たったの三〇〇円。嘘みたいで理不尽なその仕事は、この世をさまよう死者の⼼残りに寄り添い、願いを果たす⼿伝いをし、あの世へ送り出すことだった。死神のバディとして花森とともに様々な死者たちとの出会いを通じて、佐倉の⽌まっていた⼈⽣は少しずつ動き始めたのだったが…。

時給三〇〇円の死神の監督

酒井麻衣

原題
公式サイト
https://gaga.ne.jp/jikyu-300movie/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
ジャンル
ドラマ
配給会社
ギャガ、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

『時給三〇〇円の死神』に投稿された感想・評価

3.7
完成披露試写会にて鑑賞

酒井麻衣監督らしい繊細で優しい世界観が印象的な作品で、死者と死神、それぞれが抱える想いに何度も胸を打たれました。静かに心に寄り添ってくれるような物語で、気づいたら涙が🥹

ファンタジーな話なんだけど、配給会社も監督とかも違いますが「ファーストキス 1ST KISS」とか好きな人は好きな映画だと思います!

完成披露でお話されていた衣装へのこだわりも、実際に観ていてすごく感じられて素敵でした✨️
特に莉子ちゃんの衣装が可愛すぎて、登場するたびに目を奪われました✩

観終わったあとに、大切な人との時間や「生きること」について改めて考えさせられる素敵な作品でした。
完成披露試写会にて。
傑作。
哀しく切ない描写のみではなく、西畑大吾さんと福本莉子さんのコンビによる「死神バイト」の様子が少しコミカルに描かれ、バランスが取れている。
死者の思いを聞き、寄り添い、自分自身と重ね合わせながら言葉をかけて送り出し、人の残酷な面に苦しみながらも、他者の闇を少しでも光で照らそうとする者たちの希望と縁の物語に涙する。
残酷さに満ちた人生でも、誰かに支えられることで前を向くことができる。
哀しさの中にある温かさと強さを、しっかりと感じることのできる現代ファンタジーであった。
chai
3.1
人間は誰でも、どこかに後悔を抱えている。
言い出せなかった言葉、取れなかった選択、届かなかった手。
その後悔を死ぬまで引きずる人もいれば、引きずらぬまま死んでいく人もいる。どちらも、たぶん同じくらい多い。
『時給三〇〇円の死神』は、その「残された想い」に、時給たった三百円で寄り添う物語だ。
人の思いは人それぞれで、それが間違った方向を向いていたとしても、その人にとっては本物だった。映画はそれを裁かない。ただ、そばに立つ。
オープニングの雨のシーンが、ずっと残っている。
ずぶ濡れで立ち尽くす真司に、雪希が傘を差し出すあの瞬間。
あれがただの導入ではなく、後から効いてくる伏線だったと気づいたとき、胸の奥がすっと開いた。謎めいていた部分も、ラストで丁寧に回収されて、観終わったあと不思議とスッキリする。泣きながら、少し楽になる感じ。
酒井麻衣監督ならではの、映像と美術へのこだわりが画面から滲み出ていた。
女性監督だからこそ見える温度というか、暗い場面でもどこか優しい光の置き方、小道具の置き方、雨の質感。 Sensibleな主題を、そのまま重く押しつけるのではなく、コミカルなやり取りと対比させるからこそ、痛みがちゃんと観客のほうへ届く。笑いが、悲しみを薄めるのではなく、かえって深くする。
死神と天使は、たぶん表裏一体なのだと思う。
死に寄り添う仕事が、同時に「今を生きること」を教える仕事でもあるように。
三百円という安すぎる時給の向こう側に、値段のつかないものが置いてある映画だった。
観終わって、自分の中の小さな後悔を、少しだけ撫でてみた。
まだ生きているうちに、何か一つでも手放せるものがあるなら——そんなことを、静かに考えさせられる。

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