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ロング・グッドバイのQRPのネタバレレビュー・内容・結末

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作を改変したことで原作ファンから顰蹙を買ったらしいが、原作を読んでいない者からしたら貶すところが欠片もない。
気取らず格好つけない、でも確かなこだわりを持つ。格好良い男とはこういうことだろうということを体現したエリオット・グールド演じるフィリップ・マーロウ。自由業なのに外出の際は常にジャケット着用。シャツはノリを着けすぎず少しクタっとした感じ。ネクタイは外さない。そんでもってあのめっちゃお洒落なペントハウス。ライフスタイルが格好良すぎる。マーロウになりたい。
世間と折り合いをつけられず浮いた存在として我が道を行く主人公というのが、40年前の映画でありながら普遍的かつ現代的。飼い猫に逃げられ、無実と信じた親友にさえも哀れと罵られる…。
決着のついた後、あの変わらぬ日常に戻っていくんだろうなと思わせる哀愁漂うラストもまたカッコよくってしびれっぱなし。

15.11.18 BSプレミアム字幕
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