Tai

大統領の陰謀のTaiのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
3.8
真実を暴け!

1972年に起きた「ウォーターゲート事件」
ワシントンD.C.の民主党本部で起きたあの夜の真相を突き止めようと2人のワシントン・ポスト記者が繰り広げた取材という戦いのお話です。

『ペンタゴン・ペーパー/最高機密文書』を鑑賞済みだとキレイに繋がっていて気持ちいいですね( ´∀`)b
『フォレスト・ガンプ/一期一会』を観ていると、なお良し。笑

この後に当時就任の大統領を追い詰めることとなる記者・ボブとカールのお話。
事件の結末としては周知なわけですが、どうやってそこへ辿り着くのか?や、この2人がどうなるのか?といったことは分からないのでハラハラしますね!
真相に近づけば近づくほど上がる身の危険。
しかし、事実の報道をせんと取材を続ける姿に記者魂を見ました◎

印象的なカットもチラホラ。
オフィスのTVでは事件のニュースが映し出され、世間一般に知らされる形がそこにあるのですが、その後方の離れたデスクで更なる真相を記事にするためタイプライターを叩き続けるボブ。
事件報道の外側と内側という距離感を巧みに演出したカットだなーと思いました。
そんな感じで距離感を使った表現がいくつか観ることが出来ました。
事件に関する言葉でセリフがいっぱいなので、こうした演出でも作品を深められるというのは映像ならではですよね!

ラストも演出は良かったのですが、尻切れとんぼな感じがして、もっと2人が何にどう関わったのか観てみたかったなーと少し物足りなさを感じました(・ω・`)


ただ、実際に一連の事件からわずか2年で映画公開って、その瞬発力が本作の1番驚きですね‼︎
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