・毒母の恋人(養父)にレイプされ妊娠し、二人の子どもを産んだ16歳の女の子プレシャスが、いろいろな人に助けられ、勉強し、生きようともがく話。
・養父がクソすぎて吐きそうで胸糞悪い。重くつらく、うつになりそうな展開。
・プレシャスが頭の中で描く妄想の世界が、ときにコミカルに、そして悲しく繰り広げられる演出が好き。
・いやもう、自分も未熟な子どもなのに、やむなく産んだ第一子はダウン症だとか、自分はエイズに感染してしまうとか、うつ過ぎるんよ。「これラストは少しくらい救いあるんだろうか?」という気持ちに襲われて、なかなか見続けるのがつらかった。
・毒母はまじでどうしようもないクズなんだが、鑑賞者は彼女を演じる役者(コメディアンらしいが)の凄まじい演技力に心をつかまれてしまうだろう。毒母の演技が光っていることでこの映画が一味違う物に仕上がっているように思う。
もちろんプレシャス役はじめほかの役者も素晴らしい演技であることは間違いないが。
・アメリカに限らず、プレシャスのような家庭は実際にあるという事実が何ともやりきれないね。