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レッドクリフ Part Iのcorouigleのネタバレレビュー・内容・結末

レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

赤壁の戦いは、
自分にとっての歴史であり
世界史の重要な足跡だ

三国志に
はまったのは、
小学校の図書室に置いてあったからであり、高学年になってからだった。

最初は、周りのやんちゃな
クラスメイトが読んでいるだけだった。何がそんなに面白いんだろう、と思い読み始めたら面白かった。

中国史における
三国の時代、魏、呉、蜀は
拮抗していた。

三国志は、
蜀に焦点を絞り、
劉備玄徳を頭に
関羽、張飛を義兄弟とするところから始まる。

桃園の誓いはきっと有名なのだろうが、あまりにも有名、かどうか
三国志ファン以外にも浸透しているか
どうかは分からない。

彼らはそこ(桃園)で、
「産まれたとき、ところは違くとも、
死ぬときは同じ」
と酒を酌み交わし、
義兄弟となることを決めた。

横山光輝版の漫画、の話である。

僕は典型的な文系男子であったので、
クラスのやんちゃ男子達とは
グループが異なり、
静かグループ、なるような
ところに所属していた気がする。

そこでは好き勝手やれたので笑

学芸会、みたいな
卒業間際のレクリエーションみたいな
機会にこの、「赤壁の戦い」を
やることにした。

まず、
三国志によく登場するような
大がかりな三つ叉の槍、だの
大きな刀、だのを
段ボールや厚紙で作っていく。

教室の後ろの方におく。

鎧や兜も紙などで作る。
芝居はともかく、
この、図工的要素はすこぶる好きだった。

赤壁の戦いでは、
100万とも言われる魏、の
曹操の大軍を前に、
それより数倍遙かに少ない軍勢の
劉備はじめ蜀の部隊が幾度となく
立ち向かい、
最後勝ってしまう。

歴史的には数の差がほぼ
戦を決めるため、そんなことは
あるはずがなく、
少数に歴史的大敗をおかした、という点では物凄いターニングポイントだったのだろう。

祭りの屋台でもらった
「偽造(おもちゃ)の腕」
を仕込み、

調子に乗った僕は、
劉備と曹操の二役、という
謎のやりたい放題で、
最後腕を斬られて
ズボッと抜けて
やられて死ぬ、という
勝手な史実脚色変更までしてしまった。。。

ま、それは置いておいて
曹操は実際には命からがら生き延びるわけですが、
この、
「心から信頼できる友人とは生涯の契りを交わす」
というようなヒントは僕の人生に
強く印象を残した気がするし、

えらい過去の歴史といえど、
自分の人生にとってもやはり
友だちは大事なもの

というありふれた価値観を
ことさら大事にしていくようになる。

僕が
学芸会でやりたいことをやったことはさておき、映画では大軍の見せ方や
霧が晴れたときの
戦の幕開け、など
数々の名場面がありました。

DVDに焼いてあるので、また
再鑑賞したいなと思う今日この頃です。

2008年、鑑賞40本中
3位
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