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トップ・シークレットのcatmanのレビュー・感想・評価

トップ・シークレット(1984年製作の映画)
5.0
1984年公開。『フライングハイ』『裸の銃シリーズ』のエイブラハムズ×ザッカー兄弟による底抜けギャグ映画。彼らには3分間に1回は観客を笑わせなきゃいけないというルールがあるらしく、マジしょうもない小ネタから手の込んだ撮影や大掛かりなセットによる仕掛けまで、徹頭徹尾ギャグのつるべ撃ち。よくもまあこれほど大量のネタを思いつくものだと感心する。中でも牛にブーツを履かせるアイディアは秀逸で、敵陣に侵入するシーンは殿堂入り。牛と言えば、双眼鏡を通して見た光景のお約束の黒い枠を牛の群れが乗り越えて来るやつもお気に入り。水中ボナンザも最高。他にも沢山あり過ぎていちいち挙げたらキリが無い。地元では「ビバリーヒルズコップ」のオマケ上映だったんだけど、ぶっちゃけ自分も含めて劇場内の笑いの量に関しては本作の圧勝だった。

これが映画デビューとなる主演のヴァル・キルマーはフレッシュな二枚目の魅力が炸裂。エルビス直系のロカビリーを吹き替え無しで歌って踊るパフォーマンスは実にお見事。私はこれ一本ですっかり彼のファンになってしまった。ニック・リバース最高!
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