ゆうき

ゴッドファーザーのゆうきのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
5.0
アメリカのイタリアンマフィア、コルレオーネファミリーを二代に渡って描いた大河物語。
家族を第一に考える父ビトーとファミリーを大きくすることを優先させたマイケルの対比が絶妙。しかし自分の流儀を貫いている点では、二人に違いは無いと言えるかもしれない。
男社会のトップであるゴッドファーザーに魅力を感じる。組織のリーダーとしての品格は誰しも身につけたいものであるので。
日本で言う因果応報が一つのテーマになっていると思う。ソニー然り。マイケル然り。
マーロン・ブランドーを始め、俳優の演技が光る作品。演技、撮影、脚本、編集、サウンドデザインその全てが巧みに提示されているために、最初のシーンで一気に映画の世界に引き込まれた。「私はアメリカを信じていました。アメリカでひと財産を築いたのです。」
「マイケル・コルレオーネ、あなたは全ての悪を退けますか?」と甥の洗礼式で大主教に尋ねられたマイケルは、「はい、退けます。」と答える。それと並行して、マイケルの部下が、五大ファミリーとモー・グリーンの暗殺を実行する。つまり、マイケルは神に対して嘘をついたという訳だ。このカットバックシーンは、完璧です。
ゆうき

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