のすけ

ロッキーののすけのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.1
まず、脚本がシルベスタスタローンってことに驚き。

ロッキーは頭は悪いけどその分素直で真面目で優しい。

最初はみんなから見下されてるというかバカにされてる。近所の子供とか、ジムの連中とか。いい年して地下格みたいなんでちょい稼いでヤクザの集金係みたいなんしてるから。
でも、ロッキーにはそれしか仕事がわからなかった。

ペットショップのエイドリアンをずっと好きで結ばれるけど、このカップルもめっちゃいい。エイドリアンもちょっとおとなしい性格でいい年して結婚してなくて、周りからちょっと見下されてる。でも、ロッキーだけはその魅力に気づいてて、付き合うことになる。めちゃくちゃ良いカップル。

そこで、世界チャンピオンのアポロクリードが相手見つからなくて、アマチュアのボクサーから1人適当に指名して試合することになるけど、その相手がまさかのロッキー。

急に周りが態度変えだす。
ロッキーのこと見捨ててたジムのコーチが急に指導させてくれとかゆうてきたり、友達がロッキーを使って稼ごうとしたり。

ロッキーも最初は戸惑うし、その都合の良さに怒りを爆発させるけど、最終的に受け入れてみんながロッキーにあやかるのを許す。
これがロッキーの優しさ。このロッキーのキャラクター性がこの映画の最大の魅力って言っていいかも。

トレーニングシーンは言うまでもないくらい有名で、めちゃくちゃ良い。元気が出る。

個人的に好きなのは試合前夜のシーン。
ロッキーが胸中を明かす。
「明日は勝てない。相手は世界チャンピオンで自分は何者でもなかった。けど、明日はやる事をやる。負けても良い。最後まで立ってたら初めて世界に自分がただのゴロツキじゃないことを証明できる。」
ロッキーにとってはあの試合は「世界チャンピオンになるための試合」でもなく、「お金を稼ぐ試合」でもなく、自分の存在意義を示すための試合。

それを踏まえて、試合を見るとボロボロになっても立ち続けるロッキーに感動する。
試合が終わって、勝敗なんてさておき、エイドリアンの名を叫んでエイドリアンと愛を確かめ合うシーンはマジで感動。
のすけ

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