ボクシングがまるでわからないのでこれまでちゃんと観たことがなかったけれど、思っていた以上にエイドリアンとの恋物語でもある。
エイドリアンへの接し方でロッキーの人柄がしっかりとわかるようになっているし、それがより物語に深みを出していると思った。
最初、ロッキーちょい横暴な感じが見え隠れして嫌だなという印象だったけど、とにかくエイドリアンを楽しませたい真っ直ぐな気持ちが伝わってくるので、いい奴すぎてこれは好きになってしまうよ。
そして、大型犬をわしゃわしゃするシルヴェスター・スタローンが絵になりすぎる。
恋したエイドリアンがみるみる綺麗になっていくのもとてもいい。
とにかく音楽が熱すぎる。
後半、有名なテーマ曲と共にランニングするシーンは、こちらまで走り出したくなる。
自分が走ったり筋トレする時に流したらすごくテンションが上がりそうだから今後使いたい。
そして、試合のいいところで流れたあの曲も「ロッキー」の曲だったのですね。
脚本もシルヴェスター・スタローン。
ある意味王道なアメリカンドリーム的物語には否が応でもボルテージが上がっていくし、わかっていても何度でも観て元気と勇気をわけてもらいたくなるような映画。
当時のシルヴェスター・スタローンのできる限りを全て詰め込んだ、魂のような作品なのだろうと感じました。