いめーじ

ロッキーのいめーじのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.9
ボクシング映画として有名だが、美しいラブストーリーでもある。
力強くて繊細で紳士なロッキーのセリフが素晴らしすぎるし、脚本を書いたスタローン自身の言葉でもあるわけだな。セリフ無しでミッキーを追いかけるシーンも最高。ガッツォとの不思議な関係性も、揉めすぎなのに全然切れないポーリーとの友情も優しすぎる。
キャッチーすぎる音楽と達成感のハンパないトレーニングやファイトシーンは試合を鑑賞している感が強くて見入る。廃れた町として描かれてはいるけれど、ロッキーが歩き回っているシーンの撮り方には浸れる味があるし、人と挨拶を交わしまくったりして町の全体が見えた瞬間に暖かさを感じられる。

劇中に出てくるワンちゃんのバッカスは実際にスタローンの愛犬だったそうな。貧乏時代に売ってしまった(後に大泣きした)そうだが、ロッキー製作が決まって飼い主からまた買い戻したらしい。ついでに撮影中は腸の調子が悪く、臭いが大変だったとか。