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100万カットの記憶
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100万カットの記憶の作品紹介

100万カットの記憶のあらすじ

東京のとある住宅の暗室で一枚の写真が静かに浮かび上がる。 その写真は1964年のあの日の韓国、激動の歴史のただ中へと私たちを導く。 水俣病の記録で知られる報道写真家・桑原史成は、27歳で初めて韓国を訪れて以来、60年にわたり清渓川、米軍基地周辺のキャンプタウン、ベトナム戦争への派兵、民主化運動の爆発的な拡大など、激動の韓国現代史を、人生をかけて撮り続けてきた。 そこには血と汗と涙で染まった韓国人の熾烈で壮大なドラマが写り、刻まれている。 時には罵声を浴び、そして入国を拒まれてもなお、彼が韓国の地でシャッターを切り続けてきた理由は何だったのか。そして、韓国での出会いから日本に移り住み、ずっと寄り添ってきた妻・和子の史成への想いも交差する。 高齢となった今、これが最後になるかもしれない旅へと向かい、写真にある「顔」を訪ねる。 水俣、ソウル、ハノイ、平壌などでこれまで撮影された約100万カットの中から厳選された力強い写真の数々とその生き様を通して、写真とは何か、記録とは誰のためにあるのかを静かに問いかけるドキュメンタリーが誕生した。 我々は歴史の生き証人と、同じ視線に立つ。

100万カットの記憶の監督

コ・ヒヨン

100万カットの記憶の出演者

桑原史成

桑原和⼦

原題
사진의 얼굴/A Portrait of Photography
公式サイト
https://www.sumomo-inc.com/1million
製作年
2025年
製作国・地域
韓国
上映時間
98分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
スモモ

『100万カットの記憶』に投稿された感想・評価

「なぜ写真でなければならないのか」
単に事実をありのままに移し替える「記録」が目的なら、ほんの数秒の短いビデオでも十分ではないか。
いや、むしろ前後の文脈や音、動きがそのまま収められた数分間の映像のほうが、現実をはるかに隙なく再現した「真の事実」に近いと言えるはずだ。
ならば問わずにはいられない。日々進化する映像技術が現実を完璧なまでに複製し、流れていくものとして提示するこの時代に、なぜ未だに写真でなければならないのか。
——といったような話が盛り込まれていれば、なお良かったと思う。
pherim
3.8
水俣、ソウルの民主化運動弾圧、米軍基地とベトナム派兵、光州、北朝鮮。

写真家 桑原史成89歳の過去と現在。激動の東アジアを捉え続けた写真群に見入る。報道大手が注目する前に入った水俣や、韓国で出逢った奥様と歩んだ軌跡、東豆川米軍基地娼婦の悲劇、どの挿話も沁みる。

📷️

『オキナワより愛を込めて』https://x.com/pherim/status/1824995284268818786
“Ella Maillart : Double Journey” https://x.com/pherim/status/1276294041726935040
『南スーダンの闇と光』“Hearts and Bones” https://x.com/pherim/status/1334850440064688128
濱口竜介『THE DEPTHS』https://x.com/pherim/status/859318925829349376
『失われた時の中で』https://x.com/pherim/status/1559010263588020226
『トオイと正人』https://x.com/pherim/status/1637649131496939520

《建築 × 写真 ここのみに在る光》展@東京都写真美術館 https://x.com/pherim/status/1089164296330739714
拙稿「《瞬く皮膚、死から発光する生》足利市立美術館」https://www.kirishin.com/2020/11/01/45955/
拙稿「うつしみるとき《祈り 藤原新也》展 世田谷美術館 」https://www.kirishin.com/2022/12/15/57613/
3.0
フォトジャーナリスト桑原史成。彼の60年以上に及ぶ写真家人生を振り返る、韓国製作のドキュメンタリー映画。

写真が趣味だが、恥ずかしながら氏の存在を知らずに観賞。自身のナレーションが随所に入る、いささかセンチメンタルな作りだが、韓国現代史に新たな視点を与えてくれる良作。

大学卒業直後の1960年に出会った、最初のテーマが「水俣病」。その直後に出会うもう一つのライフワークが「韓国」。
1965年は、日韓国交正常化に反対する「沈黙デモ」や、清渓川のスラム、韓国軍のベトナム派兵といった、初期の重要作品が集中する特異点。

ハードなモノクロで被写体に正対するスタイル。その一枚一枚が、当時の韓国社会の貴重な記憶。
報道写真そのものに一定の批判があることは承知している。だが、まず記録し、残しておくことの大切さ。それを実感させる写真の数々。

水俣病にしても韓国にしても、現在に至るまで長期間にわたって取材を継続するのが氏のやり方。奥様の心配をよそに、Nikon D5 と NIKKOR レンズを3本(相当な重量だ)を抱え、80代半ばを過ぎて取材に出る姿には感服してしまう。

終映後の舞台挨拶になんと、桑原史成氏と奥様の和子氏が登壇。
今年90歳を迎える桑原氏と、7歳下の奥様。桑原氏の足腰の衰えは隠しようがないが、お二人とも記憶も受け答えも明晰で驚かされた。

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