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アカルイミライのcameliaのネタバレレビュー・内容・結末

アカルイミライ(2002年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

陰鬱で閉塞感に満ちた映画。明るい未来なんて見えない(題名は非常に皮肉たっぷりだ)。ふらふらクラゲのように漂って日々をとりあえずやり過ごしていく。
毒クラゲをだんだん真水に慣らしていく様子が、東京に染まっていく若者たちを連想させた。知らぬ間に感覚が麻痺していく。でもずっと毒を持ってる。
逃げても行き着くところは夢の中か、刑務所か、というセリフにはハッとさせられた。できることならずっと夢を見ていたい。けれどそれは現実から目を背けているんだ。
鬱々とした世の中で、若者に向かって静かに、ゴーサインを出してくれている。
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