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ロバのメカク
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目次

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ロバのメカクの作品紹介

ロバのメカクのあらすじ

忠実なロバのメカクは、村の家族と暮らしていた。役目を失ったと見なされ遠くの山に捨てられるが、危険を顧みず戻ろうとする。拒絶され続けた彼は、ついに命を懸けた決断をする。

ロバのメカクの監督

Lanya Nooralddin

ロバのメカクの出演者

Donkey

Azhdar Sazgar

原題
Beyond The Mind
製作年
2024年
製作国・地域
クルディスタン
上映時間
17分
ジャンル
ドラマショートフィルム・短編

『ロバのメカク』に投稿された感想・評価

【本能】

SSFF&ASIA2026㉛

≪Filmarksあらすじ≫
忠実なロバのメカクは、村の家族と暮らしていた。
役目を失ったと見なされ遠くの山に捨てられるが、危険を顧みず戻ろうとする。
拒絶され続けた彼は、ついに命を懸けた決断をする。
・・・ってお話。

これは切なすぎる・・・(T_T)
いくら年老いたからと言っても、それまで文句も言わずに一生懸命働いてくれたロバのメカクに対する仕打ちが何とも胸糞悪い。

<使えないならもうこいつは用済みだ>

飼い主は嫌がるメカクを無理やり引きずって山の頂上に置き去りにする。
つまり「捨てた」ってこと。
必死に鳴いてご主人を呼び止めようとするもそのまま行ってしまう飼い主。
呆然とするメカクの前には朽ち果てた別のロバの死骸が放置されていた。
きっと、この飼い主は「用済み」と判断したロバをここに連れてきては「捨てていった」のだろう。
何とか山を下って「我が家」を目指すメカク。
真夜中に森を通り抜ける際には、遠くで狼の遠吠えも聞こえてくるが、それでも立ち止まることなくひたすら前に進む。
自分にはご主人様しかいないから。

そして、やっとの思いで辿り着いたメカクを待っていたのは・・・・

以前観た「EO(イーオー)」という、こちらもロバを主人公とした「ロバ目線」の作品だったんだけど、あちらでも「人間の身勝手さや傲慢さ」をロバの目を通して描かれていて、こちらにも共通する苦しさや憤りを感じてしまった。

ロバの目を通して観る人間。

何もロバに限ったことではないのかもしれない。
馬でも牛でも豚でも鶏でも・・・。
人間の都合によって振り回され、命を軽んじられている動物たちの目から見れば、人間は何ともおぞましい存在なんじゃないだろうか・・・。

何とかご主人に振り向いてもらいたくて、必死に後をついてまわるメカクの目が本当に切ない。
(ボク、何か間違ったことをしたのでしょうか?)
何故自分だけがこんな仕打ちを受け続けるのか理解できないまま、それでも自分の居場所はここしかないと、飼い主の元を離れようとしないメカク。

≪失せろ!お前なんて死んでしまえ!≫

ロバって馬と比べて「おバカ」「愚鈍」みたいなイメージが付きまとうけど実はそんなことなくて、馬ほど社交性は高くないけど、その分朴訥で義理堅くて「この人」と決めたご主人には徹底的に尽くすし、知能だって犬並みの指数を持っているとも言われていて、決して「おバカ」のレッテルが相応しいわけでもないんですよね。

だから・・・
きっと言葉はわからなくても、自分に対して向けられた攻撃的な言葉であることは理解できたと思う。
そして完全に心まで否定されてしまったメカクは、そこに埋まっていた地雷を踏み・・・・・・

これが制作されたのはクルディスタン。
国というよりは「クルド人が住む場所」という地域名と捉えた方がいいのかもしれない。
住む場所を追われ、何処に行っても厄介者のように軽んじられるクルド人の嘆きが、もしかするとこのロバのメカクに投影されていたのではと思うのは考えすぎだろうか・・

≪失せろ!お前なんて死んでしまえ!≫

解決の道はどこにもないのだろうか・・・・・
ae
3.0
2026年 お家映画 109本目