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ビー・デビルのりのレビュー・感想・評価

ビー・デビル(2010年製作の映画)
4.0
【始】ラジオで野外活動の話が流れる クローバーを食べた(※監督いわくこのラジオを聞いたのがヘウォンが島行きを決めた動機)
【終】「愛するヘウォンへ 会いたい」横たわるヘウォンに重なるように無島(監督いわくヘウォンは孤島のように寂しい人間。ボンナムが死んで本当に1人になってしまい島のようになる)

噛めば噛むほどバカになる葉→大麻のようなものでこの島で生きていくには普通の精神状態ではいられないということを示している
やっぱり男が居ないと
父さんに愛されたい
憑かれたようにカムジャを掘り起こすボンナム
前半つらすぎて観るのやめたいて50回くらい思った。無理すぎて島民全員殺してやる!てなってたらマジで殺戮始まった
普通の映画だと娘を殺された時点で復讐が始まる。だがこの映画では復讐がワンテンポ遅らされている
「太陽を見ていたら答えが分かったんだ」「我慢すると病気になる」
雨 畑の畝の間を流れていく血
伯母さま ゆっくり歩いてくれないと 老眼鏡をかけなきゃ
包丁・指フェラからの噛みちぎり
「痛いかい? とっても? 味噌を塗ってやる」
白いワンピース ハンマーを引きずり階段を降りていくボンナム
折れたリコーダー
『私の少女』百合映画言うならこっちの方が百合では? 監督いわく観た人の受け取り方に任せたい。ボンナムにとってのヘウォンは初めて触れた人間の温もり、唯一の存在

<フィルメックスQ&Aなど>
今までの映画の構造、加害者と被害者が多いが傍観者の視点で書きたかった。見て見ぬふりをする傍観者がいるから加害者の暴力が絶えない。ある意味加害者より悪い。被害者を加害者に仕立てあげさえする。実在の3つの事件を元にしている。
ソ・ヨンヒを監督に紹介したのはキム・ギドク。助監督をしていた
韓国国内では色々なジャンルのものもあるのだが輸出されたり映画祭でかかるものがバイオレンスなもの多い。韓国にとって暴力は異質なものではなくいたるところで見かける。大国に囲まれ戦争もある歴史的背景。映画だけが特別過激とは思わない
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