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マンマ・ローマのotomのレビュー・感想・評価

マンマ・ローマ(1962年製作の映画)
4.7
人生にイージーモードとハードモードが存在するのはなんでなのヨォーッ!とでも言いたげに恨めしい感じで教会を見つめるマンマ。全ては息子クンの為とイタリア的よくある風景な立ちんぼクラスからの脱却をすべく、ちょっと浅知恵っぽいけどありとあらゆる努力をするマンマ。ヒモに脅かされ、息子に裏切られ続けつつも、ガハガハと豪快な笑いを放ちながらひたすらにクラスチェンジを願うマンマのいじらしさに段々泣けてくる。息子クンが欲望満たしたいが為に聖母子像(一画面内にエロスと共存するのがまた凄い)を道具にする、そんな時代においては神もいないわなって気になる。
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