【2017年96作目】
本作もとてもレビューが書きにくい作品です。
ネタバレにならないように書くのが難しい･･･。
午後2時37分、誰かが命を絶つ。
ドアの下から鮮血が流れ出てくるシーンから始まる。
高校生の学校での様子や、インタビューの模様が混ざり合う。
男女6人、様々な悩みを抱えている。
終始、不穏な空気が漂う中、観ているこちらはいったい誰が命を絶ったのかを気にしていました。
「この子？」「こんな事されてたらキツいなぁ」と思いながら観てると、誰もが命を絶ってもおかしくないと思えてきます。
しかしこれが、ある意味ミスリード。
ラストで誰か分かった時に「あっ！」と思います。
そして自分も「同じ」だった事に気付き、ガツンとやられます。
なんか本当に重い作品で、コンディションの悪い日に観るのはオススメ出来ないなぁ。
あれやこれや思い出したりして、少ししんどかった。
撮り方は上手くて、メインで映ってる子の背後を別の子が通ったり、横にパーンするとロッカーから荷物を出してたりと、面白い撮り方だと感じました。
皆さんのレビューで、重い作品だと知っていましたが、内容はもちろん、観せ方が重い！
私は人付き合いが苦手で、1人でいる事を好みます。
こんな性格だからか、この作品の「トラップ」にはまりました。
それに気付いた時、現実でもこの様な事をしてしまっているかもしれないと思いました。
自分は周りの人の「S.O.S」には気付けないのではないかと･･･。
とても考えさせられる作品でした。
