つめけん

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロードのつめけんのレビュー・感想・評価

2.9
「裏切りおにぎり」

オトナ帝国(2001)→戦国(2002)→焼肉(2003)という制作の順序から察せられる、明らかな揺り戻し。シリアスにしすぎたからここらでいっちょふざけときますかってな流れでしょうね。

ストーリもクソもない、終始荒唐無稽で勢い任せの作品。中身がないにも程がある。その代わりにギャグ多めだが、フリオチ効かせた丁寧なものではなく、大体が小手先の勢いに任せたギャグ百裂拳。要するにベロベロバーですね。それを面白がれるかどうかで今作の評価は決まる。僕には合わなかった。ハッキリ言って、面白くないと感じた。キツかった。

最初から最後まで調子が同じで、段々げんなりしてくる。最後に辿り着く敵の目的でさえ荒唐無稽で、90分も何見せられたんだろうと思わずにいられない。冷めるんだよな、「俺おもろいやろ?」って態度で意味のわからないことをいつまでも言われると。

随所に挟まるアバンギャルドな演出も、段々「あぁはいはい またこういうのですか すごいね」ってなってくる。
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